蒸気循環式調理殺菌装置の設計思想が活かされた、小型ながら本格的な調理殺菌装置です。
ラボ室における研究や開発、商品開発段階における試作等の用途にご利用ください。
また、テスト機・サンプル生産機としてもご使用いただけるコンパクトなレトルト殺菌機(小型高温高圧調理殺菌装置)です。
速やかな昇温、冷却を行い、生産現場に添ったプログラム設定も可能なため、
温度カーブや圧力などを生産機の運転状況に近づけることができます。
コンパクトな設計ですので、省スペースでの設置が可能です。
小型圧力容器なので作業主任者の設置や年次検査が不要です。
シンプルな構造の蒸気殺菌方式を採用しています。
飲料缶、パウチ、プラスチック容器 等
生産機で使う運転プログラムを組み込むことで現場生産に近い商品開発・製品試作が可能です。
蓋の締め付けはボタン操作の急速開閉装置を採用しておりますので、蓋の開閉に力仕事を必要としません。
槽内に残圧がある時や、高温時は蓋が開きませんので安心です。
希望のF値を設定すれば、自動的に殺菌工程が終了しますので、常時装置を監視する手間が省けます。
複雑な配管や循環ポンプなどがないシンプル構造ですので、メンテナンスも容易です。
高温ドレンを冷却しながら排出します。塩ビ配管に接続することが可能になりました。
60℃前後の低温蒸気により、食材の味や栄養を保持しながら1ヶ月ぐらいの保存性を持つ食品の調理方法
■ 主な対象品目
食品中に存在する微生物を部分的に殺菌する方法で、100℃以下の温度で加熱処理し、食品の貯蔵性向上を目的とします。
■ 主な対象品目
低温殺菌に対して、100℃以上で加熱殺菌することで食品の長期保存を目的とします。
■ 主な対象品目
飽和蒸気により、主に固体食品を蒸して加工する調理方法
■ 主な対象品目
被殺菌物の形状や特性に応じた圧力が可能です。
工程ごとに一定の圧力を任意設定できます。パウチ・容器などに対応します。
工程ごとに設定温度あるいは実測温度の飽和蒸気圧にプラスα値を加えた圧力制御が可能です。
缶・瓶・含気容器・蒸煮などに対応します。
高含気容器などに対応します。
液晶タイプのF値記録計を標準装備!槽内の状況を表示、記録します。
操作画面は運転状況や装置の状態を表示します。
F値記録計にて槽内温度、品温、槽内圧力、F値などがリアルタイムで画面表示されます。また、操作画面は運転状況を表示し、装置の状態や異常も確認することができます。
プログラム温調は槽内温度の昇温、及び降温を任意に設定できます。
水を加熱せず空気混合蒸気で被殺菌物を直接加熱するので、すばやく槽内の温度を変動させることができるため、多段加熱に最も適した装置です。
段階的加熱や多段調理殺菌、殺菌前の品温調整などに最適な機能を有しています。
降温は空気混合蒸気を循環しながら空気を供給して空冷します。昇温、降温を繰り返し行うことも可能です。
液晶タッチパネルの採用により、条件の入力と操作が簡単にできるようになりました。
1パターンに加熱工程と冷却工程など、24工程の条件入力が可能です。工程ごとの温度・時間・圧力などが簡単に入力できます。
また、全体加圧モードを選択すると、一定の加圧条件を全工程に一括入力できます。
通常は、画面からアイテムを選択し、自動運転画面から運転をスタートするだけです。
R型は回転式殺菌装置です。
容量の大きな業務用パウチや業務用缶詰などは熱伝導が遅いので、殺菌時間や冷却時間に長時間を要してしまい、品質が低下する場合があります。
そのようなものは内容物を撹拌することで熱伝達を速め、加熱時間、冷却時間を短縮し、品質低下を防止する方法が有効です。
その他、内容物が分離してしまうような容器詰ゼリーなども内部撹拌が有効であると云われています。
回転式殺菌は構造上、殺菌槽に対して仕込みスペースが小さいため装置が大きくなったり、仕込みの手間がかかります。
しかし、本装置はアタッチメント方式ですので、回転殺菌が必要な場合のみアタッチメントを取り付けて回転殺菌を行い、靜置殺菌の場合は通常のスペースを使用することが可能です。
また、回転用トレイはお客様のご要望に応じて設計いたしますので、使い勝手が良いとご好評をいただいております。
F型は蒸気循環調理殺菌装置の縮小版です。
低温~高温まで、広範囲の温度域で均一加熱を実現します。
最近、100℃以上の高温加熱を必要としない冷蔵食品、酸性食品、低水分活性食品を多くみかけるようになりました。
元来、湯殺菌やスチーマーによる加熱が施されておりましたが、100℃以下の温度域は温度分布が悪くなる傾向にあり、安全を考慮した高めの温度設定や長めの殺菌時間を設定している場合が多くありました。
本装置はファンにより槽内を強制的に撹拌させますので、60℃程度の低温域でも温度分布が均一になります。
シビアな温度設定が可能ですので、 高品質な調理食品の開発に最適といえます。